十返舎一九の19世紀の滑稽本『東海道中膝栗毛』をベースに小国英雄が執筆したオリジナル脚本をマキノが映画化した。片岡千恵蔵の当たり役である遠山金四郎が放蕩に明け暮れる若き日、箱根の関所で出逢う旅の男(杉狂児)を鼡小僧**吉と知らずに旅をともにし、実際は架空の人物であるが当時の有名な旅人であったという設定の「弥次さん喜多さん」に間違えられ、**に着いた半年後に再会の約束をするという、「弥次喜多もの」としては希有な設定をもつ。
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